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2009年10月30日

じゅげむ(樹戯夢)ハウス二階に本棚完成!

先日より加工をはじめて、本棚作りをしていただいていた、猪谷さんに二階に釘を使わない工法で天井まで達するような高さの本棚をついに今日完成させていただいた。



あいにく携帯しか無くて、写真はそれほど鮮明ではないが、喜びの石崎副理事長と製作者の猪谷さんのバックにある本棚がお解りだろうか!前に倒れないように金具で固定された本棚にはたくさんある書物を並べておきますので、ぜひ勉学にも本を活用してください。  


Posted by tsuru at 17:10Comments(0)

2009年10月27日

不思議な世界

ゲッチョ先生はご存じでしょうか?
盛口 満さんという方で現在は沖縄在住で、沖縄大学准教授として活躍中です。「教えてゲッチョ先生!雑木林は不思議な世界」「ドングリの謎」等々著書多数ですが、最新著書に『コケの謎』という本があります。もともとゲッチョ先生の本は読みやすくて何冊か読んでいるのですが、この本も読んでみるとすぐに引き込まれるほど面白い本であった。…と同時にコケに対しても興味が湧いてきて仕事の現場近くのコンクリート製の橋の欄干上に生えているコケの写真を撮ってみた。



わずか3cm四方程度の面積の中の世界であるが、とてもそのようには思えない不思議な魅力があるのがコケの世界ではないかと思われる。カメラセンスのいい人が撮るともっといい写真が撮れそうですね。



コケは胞子で子孫を残すのですが、今にも飛び出さんとする胞子が見てとれるような写真も撮れました。ただしコケに疎い私は
「これが胞子です」と断定することはできない。ご容赦ください。



この写真も3cm四方程度の小さな世界だが、なんだか大平原のような感じもする。奥行きも高さもすごくありそうで、迷いこんだら出てくることとが不可能なくらい大きな平原のようですね。コケの世界というのは何とも不思議な世界のようです。

インターネットでコケを検索してみると、いろんなホームページがあります。「コケの写真館」というホームページにはいろんな種類のコケの写真が網羅してあります。ゲッチョ先生は最近『コケ病』に罹患したそうですが、この小さなワンダーランドに入ると、ゲッチョ先生のように『コケ病』に罹患しそうです。命にかかわるような病気じゃないので罹患してもいいのかなと思ったりしています。


  


Posted by tsuru at 22:28Comments(2)

2009年10月26日

短期雇用制度

そろそろ紅葉(黄葉)の季節、落葉樹がすごく目立つ頃である、中にはただ枯葉色になって落葉する“ホウノキ”のような木もあるが、ほとんどの落葉樹は離層で樹体から縁切りをされてしまうと、葉緑素が供給されなくなり、もともとあった黄色の色素が目立ったり、赤色の色素ができて赤く色づいたりすることで、我々の目を楽しませてくれることになる。



落葉樹の葉というのはもともと一年の命、春に芽吹いて新緑のきれいな葉も秋までの短期間に樹体から運ばれる老廃物などをせっせと貯めこんで新緑~深緑~紅葉(黄葉)というサイクルを終えると、落ち葉となって分解されて土に還る。
考えてみると落葉樹の葉は、わずか半年余り葉を広げて働いた揚句に雇用期間を終えて解雇(落葉)されるということで、短期雇用制を樹体と結んで仕事をしているようなものだと思う。はじめから雇用期間が決まっているので毎年文句も言わずに働いて解雇されたら、翌年にはまた新人が採用されて雇用契約を結んでいる。なかなかいい関係が構築されていると思いませんか。

転じて、常緑樹はどうなんだろう?一年中緑の葉を付けているけど、やはり葉は入れ替わっているところを見ると、時期は秋とは限らなくても葉を落して、新しい葉を展開するシステムができているのでしょうが、紅葉(黄葉)するという事はないですね。常緑樹は6月頃によく、葉の入れ替えをしているように思いますがどうでしょう…



写真は二枚とも上田城跡公園で撮ったものです。下の写真では左側が紅葉(黄葉)が始まっている樹木列で右側がまだ緑が多い樹木列です。同じモミジ属の樹木のようですが、左右でなぜ色づいている列と緑のままの列があるのか不思議な気がしました。写真では見えていませんが建物があったり、お堀の水があって、光環境の違いがあったり水分環境の違いがあったりするんだと思います。



同じ上田城址にあった“サルスベリ”の大木です。こちらはすでにほとんどの葉を落して、来年の準備も整えて迫り来る冬に備えているようです。雇用期間を満了した葉っぱも地面に落ちて風に舞っています。
それにしても、こんなに大きなサルスベリの木を見たこともそんなになかったし、枝ぶりがクネクネしていてなんともファンタジックな感じでした。こんなサルスベリの大木が、ここにはたくさんあります。

  


Posted by tsuru at 21:20Comments(0)

2009年10月24日

じゅげむ(樹戯夢)の森は絆の森

森林総合支援センターの活動拠点であるじゅげむ(樹戯夢)ハウスは2年前から会員の皆様の絶大なご協力で、建物としての機能をいかんなく発揮し始めているところです。拠点を作るという目的のもと、毎週末のように集いながら建ててきたじゅげむ(樹戯夢)ハウスは松田棟梁(会員の松田健市氏)を中心として会員各位の絆を強くした建物でもあると思います。



以前からスギの間伐材を縦引きして乾燥させてあった板材(厚さ6cm)を加工して一階の窓際に机として据え付けた。これも会員の仲村さんに加工して据え付けてもらったもので建物になじんでとてもいい雰囲気を醸し出している。
窓の外には立山連峰がパノラマ写真のように見ることができるので、それを眺めながらのコーヒーブレイクは格別だと思われる。
会員の皆さんは立ち寄られた時にお楽しみください。



ハウスの前に先日、今年度受講生の表勝夫氏からハナミズキを寄贈していただき、植栽しました。アメリカヤマボウシという別名の通り、ヤマボウシに似たガクを付けてとてもきれいな木である。庭木としても人気もあり、街路樹にも多く植栽してあるのを「見かける樹木です。表さん、ありがとうございました。大切に育てていきます。
  


Posted by tsuru at 15:06Comments(1)

2009年10月22日

養成講座(基礎)のご案内

基礎講座受講の2009年度の受講生の皆様に養成講座の案内をします。
次回はもう9回目になります、

日 時:11月1日(日)午前10時~午後3時まで
場 所:吉峰の樹木園周辺
内 容:樹木学まとめ

集 合:ほんの少し吉峰入口から行きすぎてしまうのですが、集合場所を『立山アルペン村』とします。(吉峰は広くて    集合場所の間違いが多いのでこのようにしました。)
時 間:集合時間は午前9時30分

皆さん集合のあと、車をアルペン村に置くことなく、すべて吉峰に移動してください。講座終了後は、吉峰グリーンパークなどで汗を流して帰られるのもいいかと思います。

http://www.pref.toyama.jp/cms_sec/1603/kj00000696-046-01.html
↑が樹木園マップです  


Posted by tsuru at 22:24Comments(0)

2009年10月18日

基礎講座の報告

18日(日)はインタープリター養成講座の8回目の講座を飛騨市のタンナカ高原で実施した。

最初はとてもいい天候で絶好のキノコ狩り日和と思っていたのだが…途中で雨が降りだし、
10月中旬ということや標高1100mというタンナカ高原の立地からみても当然のこととは思うが、
だんだん肌寒くなってきた。



今日は森林インストラクターの細洞さんに講師をお願いし、キノコの分解者としての役割や、キノコの不思議な生理も話してもらう。(肺にも生えるキノコ“スエヒロタケ”など不思議がいっぱいなのがキノコです)



午前中は参加者がトトロの森周辺でのキノコ狩りです。それぞれがマイタケやマツタケ、それにナメコなど美味しいキノコに狙いを定めて森に入りましたが、はてさて収穫は如何に…



数河高原からタンナカ高原へのアクセス林道はとても紅葉がきれいでタンナカ高原のトトロの森もさぞかしきれいなグラデーションが見られるだろうと期待していたが、ご覧のように最高の色具合とは言い難い感じである。



サワフタギのきれいな瑠璃色の実が鮮やかである。タンナカは春にも講座を実施したが、春に感じられた命の息吹が秋のタンナカでは一年の集大成として、それぞれの植物たちが今年の成果を発表する場のように思い思いの色で、香りで我々を楽しませてくれているようだ。



キノコにおいてもそれがいえるようで、写真のブナハリタケやナメコ、クリタケ、ハナイグチなど美味しいキノコから、ニガクリタケのように猛毒キノコまで採取できた。

キノコの分類として(人間の価値基準での分類)
①美味しく食べることができるキノコ
②有毒のキノコ
③食毒不明か食べても美味しくないキノコ
以上の三種に分類できるようである。最も多いのは③のキノコ

キノコ講座で講師を務めていただいた細洞さん、アシスタントとしていろいろとアドバイスをいただいた小沢さんには大変お世話になりました。ありがとうございました。
そして参加していただいた皆様にはお疲れ様でした。



  


Posted by tsuru at 22:45Comments(0)

2009年10月04日

フォローアップ(FU)講座の報告

10月4日(日)快晴の吉峰、樹木園において今年最後のフォローアップ講座を開講した。今回は講師の先生はいないので、FU受講者の方々に、お得意の話材を使ってインプリ体験をしてもらった。



樹木園に入る前に田中さん(婦負森林組合勤務)の林業機械や山仕事についてのインプリをしていただく。いろんなサイズのチェンソー、スパイク付きの長靴、チリホール、クサビ等々普段お目にかからない道具類について紹介してもらう。手作りの虫よけスプレーは中でも興味津々で、皆さん使ってみたようである。ハーブのさわやかな香りがする虫よけスプレーである。



大崎さんはこの日のために下見に来ていろいろと準備してあったようで、上手にインプリをしていただいた。人に伝えようとする時は事前の準備がいかに大切かということを、大崎さんの自信たっぷりのインプリを見ていて痛感した。下見と事前準備がうまくできていると、ほとんど成功したも同然である。見習わないといけない…



藤谷さんは今日はキノコについてのインプリである。分解者としてのキノコの存在、毒キノコについての間違った通説や生で食べると食べられるキノコでも中毒することがある云々、そういえばスギヒラタケは有毒キノコに分類されたんでしたね…美味しかったのに



安達さんはソヨゴについてのインプリ、飛騨地方では神事に使うことや風に吹かれると、そよそよという音が聞こえることから来た名前の由来などについて聞かせていただく。
安達さんご夫妻にはマテバシイのクッキーをお昼の時間に頂いたが、初めての食感でとても美味しいクッキーであった。安達さん、ありがとうございました。ニコニコ



倉田さんは紅葉(黄葉)についてのお話、離層ができて、樹体からの葉緑素の供給が無くなると今まで潜在的にあった黄色の色素が出てくると黄葉、赤色色素が生成されると紅葉、黄色や赤色色素が強く出ない場合は、科褐色の葉に変化する。
落葉樹は秋に葉を一斉に落とすので、定年(落ち葉の時期)がはっきりしているが、常緑樹はいつ樹体から三行半を突きつけられるかわからない非情さがあるように思える。突然、解雇通告を受けたサラリーマンの悲哀とオーバーラップするようだ



但田さんはいつも用意周到で、いろんな小道具を使ってのインプリはとても解り易く印象に残っているが、今回は絵本の朗読から始まった。あとはドングリの同定を皆さんに投げかけるように実施してああだこうだと推察しながら同定していった。
さすがクラフトでドングリをたくさん使い、それぞれの特性も熟知している石崎さんと、ドングリを使ったキーホルダーをたくさん作ってプレゼントしてくださる安達さんは的確に答えていただいた。
ブナ科の樹木の木の実の総称がドングリであり、カシ類・ナラ類・クヌギ類などに形状的には分類されるが、ブナの実とクリの実はドングリとはいわない。



樹木園を散策して頂上付近のアーバンタワーで集合写真を撮る。ここまで登ると県内を360度見渡すことができる、絶好のロケーションである。
昼食後にいろんなスギの展示林に行き、屋久杉や秋田杉他全国のスギを観察して解散とした。参加いただいた皆さんにはお疲れ様でした。来年度もよろしくお願いします。




  


Posted by tsuru at 22:06Comments(2)