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Posted by naturum at

2011年06月28日

森林調査(植生)

昨年、森林調査のお話で下見に行っていた、東福寺野自然公園(滑川市)奥の森林について、今後の利用を提案すべく、本日植生調査を実施しました。桜井さんという地元の有志で森林整備に熱心な方の依頼で、森林インストラクターの近堂さんを主体として何カ所かで調査を実施しました。



森林総合支援センターの事業として取り組んだので、今日は会員の但田さん・高土井さん、それに石崎さんと鶴巻、近堂さんと桜井さんにも同行していただき早速、広葉樹の森で調査開始です。高木層・中間層・低木層に分けて調査をして樹高と胸高直径、そして樹種名を記録していきます。
ここの林分は高木層がコナラが主体で中低木層にはリョウブ・ヤマモミジ・ヒメアオキ・ヤブコウジなどの林です。



判らない樹種はその場で葉を使って検索します。その時その場所で調べてしまわないと、いつになっても判らないことになるので、時間がかかっても調べ終えます。葉による検索図鑑は常に携帯して使うようにした方が自分のスキルアップにもなるので是非そうしてください。





直径を測るには専用の道具を使っておこないます。桜井さんの、旧ご自宅前には器具が使えないくらい大きなスギやトチがあります。そんなときは巻尺を使って計測します。この巻き尺は巻くだけで直径が計測できる優れものです。

下の写真の計測方法は釣り竿を使って、100㎡あたりの本数と樹高、直径を調査しているところです。人工林内で実施すれば、ヘクタール当たり何本育っているかがおおよそ判ります。



間伐を良好に実施した林分(人工林)です。じゅげむの森もこのように明るい林にしたいものです。



途中、珍客が我々を迎えてくれました。カモシカです!じっとこちらを見ているので、車内から取った一枚です。  


Posted by tsuru at 19:36Comments(2)

2011年06月26日

自然塾:天生湿原(6月26日)

梅雨入りのはっきりしない天候の朝を迎えて心配していたが、自然塾の開講中は雨が降ることもなく、無事に天生湿原での自然塾を終えることができました。



今日の講師は、森林総合支援センターの養成講座を修了された、松田さんと倉田さんにお願いして講師体験をしていただいた。…といっても両名とも天生湿原のガイド経験が豊富なので慣れた感じで開始の挨拶から始まりました。



散策路脇のブナには実がたわわに付いています。今年はブナが豊作の予感がします。昨年は全く実を付けない木もたくさんあったので、この時期にこれだけあると期待できますね!



毎年、天生湿原に来るとここで集合写真を撮ります。(匠殿前)秋には地域の獅子方が、この場所で獅子舞を奉納するそうです。



湿原の奥で昼食をとります。簡易トイレも数カ所設置してあり、緊急の場合にはそこで用足しもできるように配慮してあります。



それほど急峻な上り下りはなかったのですが、それでも帰路は疲れて小休止 ニコニコ ミズバショウも花が終わり、今咲いているのが、コバイケイソウやナナカマド、アズキナシなど白い花が目立ちます。



きれいなキヌガサソウを見て、今日の天生湿原での自然塾は修了しました。白川方面からの国道360号線が通行止めということで、旧河合村からの天生湿原でしたが、全線開通した秋の頃にはきっと、きれいな紅葉が見られる事と思います。
ご夫婦でまたはお友達と連れだってのもみじ狩りも楽しいと思います。秋にもお出かけください。ご参加いただいた皆様にはお疲れ様でした。松田さんと倉田さんには一日大変お世話になりました。ありがとうございました。 次回は利賀村での自然塾です。  


Posted by tsuru at 21:11Comments(0)

2011年06月12日

21世紀の森での自然塾

今日は、塾の開催場所を21世紀の森(富山市八尾大長谷)に移して、主として樹木についての自然塾を開催しました。総勢15名での自然塾、講師は森林インストラクターの近堂さんです。



21世紀の森に向う途中で「大玉生」という地区があり、そこに自生しているカツラの巨木を観察!普通樹木は根の部分に水分が多いと根腐れ等発育障害を起こすのですが、カツラは逆に清流を好むようで水流のあるところで育ち、そして長命で巨木になります。カツラの他に渓流を好む樹木としては、「トチ」「サワグルミ」があります。



21世紀の森ではまず、ミズナラとコナラの違いを葉柄で見分ける事を講義しています。葉柄が長いのは…?
よく似た葉の仲間でカシワもありますが、あまり森の中では見ないですね。



ハクウンボクという木に花が咲いています。エゴノキの仲間ということで、花も下向きで清楚な白い花ですね!漢字では「白雲木」と書くのかな?漢字で書くと人間が大切にしていた木なのかな~という気もしますが、その木の高貴度も判るようですね。



花に魅せられてスズメバチ(キイロスズメバチかな)が寄ってきています。秋と違って今の時期はそれほど注意しなくても攻撃されることは少ないようです。



写真はシナノキです。左右非対称の葉が特徴で、樹皮が非常に強いので昔はいろいろな使い道(結束、ロープ代わり等々)があったようです。先人の知恵というのは今とは比べようもないくらい自然にあるものを利用していたのですね。



21世紀の森での講義も無事に終了しました。今日も雨が心配でしたが何とか降らずに終えることができました。参加いただいた皆様にはお疲れ様でした。6月26日は岐阜の天生湿原での自然塾です。ご期待ください。  


Posted by tsuru at 20:02Comments(0)

2011年06月11日

キノコの植菌

今日は雨の合間に、じゅげむの森でキノコの植菌をしました。シイタケの駒が500個冷蔵庫に入っていたので、春に伐りだした「シラカシ」に駒を打ち込んでみました。
最初は石崎さんと一緒にドリルで穴開けをして、駒を打ち込んでいたのですが...



ドリルで穴開け 自然



シイタケの菌駒打ち込み... ニコニコ

石崎さんが帰られた後に、高土井さん親子と酒井さん親子に来ていただきました。ドリルで穴を開けておきさえすれば、菌駒を打ち込むのはさほど難しい作業でもないので、睦美ちゃんと葉月ちゃんが仲良く駒を、ほだ木に入れてくれました。





シイタケの菌が小さな駒の中にたくさん入っていて、それを木(ほだ木)に打ち込むとシイタケ菌がどんどん繁殖して、美味しいシイタケ(子実体)が早ければ秋に、遅くとも来年には出てきます。木を分解しながら生きるシイタケをはじめキノコの事を知るためにもじゅげむの森に少し置いて観察すればいいですね。



竹を横にして結わえて、それにシイタケの菌が入ったほだ木を立てかけて、シイタケが出るのを待ちます。今日のお手伝いのお礼に睦美ちゃんと葉月ちゃんいには菌の入ったほだ木をお土産に持ち帰ってもらいました。ほだ木を置く場所が重要だけど、早く出てくればいいですね!



途中でドリルの調子がおかしくなり、あと3本くらい入れたら終わるというときに穴を開けることができなくなりました。冷蔵庫に保管しているので近いうちに入れておきます。ご苦労さまでした。  


Posted by tsuru at 18:25Comments(0)