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Posted by naturum at

2013年07月08日

2013年自然塾4回目(大白川)

天候が心配された7月7日(日)、自然塾の第4回目を実施しました。場所は一昨年に紅葉を見に行った大白川!今回はさわやかな緑の大自然の中を散策する目的でこの時期に実施しました。

砺波ICより高速を使って行きましたが、ワイパーを早回しにしないと視界が保てないくらいの雨に降られて先行きが案じられましたが、道の駅『白山』に着いた頃には雨も小康状態となり、予定通り大白川に向かいました。



途中の道路沿いから河原を見るとドロノキの純林が延々と続いています。これだけの規模でドロノキの純林が成立しているのは他には無いとのこと、樹高が揃っているのは、洪水等で流された土砂の後にドロノキが入りこんで純林を作ったのかなと思われました。







大白川の管理事務所付近にあるドロノキの林です。上の写真はドロノキの幹の特徴で、若い幹は滑らかな感じに見えてきれいな樹肌ですが、下の方を見ると樹肌の色が変わってきています。

真ん中の写真はドロノキの最も特徴的な幹のダイヤ模様です。このような模様は他の他の樹木には現れないドロノキの特徴なので、この模様で見分けがつくと思います。ヤナギの仲間であり、先駆性の性質を持った樹木です。

下の写真は風にそよぐドロノキの葉ですが、裏が白っぽいので表裏が入り交じってきれいに輝くようにそよいでいます。



大白川はとても食性が豊かな国定公園内にあり、散策路も整備されていますが、写真の様なトチバニンジンをはじめ今日はハリギリ、カエデの仲間達、サンカヨウ、フガクスズムシソウ、クロベ(ネズコ)等々たくさんの草本や木本に出会いました。

巨木群としては、ミズナラ・トチ・ブナが林立しており、白山噴火後の3,000年の森という、今日の講師の岩佐さんのお話にも納得していた次第です。





散策路を歩いていると、サルナシの雌花、雄花に出会いました。上が雌花で下が雄花・・・違いがわかりますか!写真ではちょっと見にくいですね。

実を切ってみるとキウイフルーツにそっくりな断面が現れて、甘酸っぱいとても美味しい森の木の実の一つです。



昼食は白水の滝が見える四阿で取りましたが、写真の白水の滝は白水湖から流れてくる水が落差70m程度落ちている滝です。

白水湖には温泉が湧出している場所があり、噴出温度は92度もあるそうです。管理事務所近くには300円で入浴できる露天の風呂もあります。



ミズナラの大木にブナの枯れ木がしなだれかかっています。クマがこの枯れ木を利用してミズナラの実を食べるためにすいすいと登っているようです(岩佐さんのお話)。この枯れ木が朽ち果てて地面に倒れ込むまで、クマは少し楽をしてミズナラの実にありつけそうですね。 



3,000年前の噴火により大量の溶岩が流れ出て、冷え固まった溶岩の上に根を張って生きている樹木です。石崎さんと比べるとその大きさも感じてもらえると思います。



散策路途中に白山を望む場所があります。今日の天候では白山は見えないだろうと思っていましたが、雪渓の残る白山を見る事ができました。白山への登山道もありますが、白山頂上まで5時間以上かかるとのことです。



今日は天候も悪く、いろいろな行事も重なって参加者は少数でしたがその分、個々人の疑問等が解消されるように、学びが多かった一日だったことと思われます。

遠路、ご参加いただいた皆様にはお疲れ様でした。次回は立山での高山植物観察会です。お楽しみに・・・  


Posted by tsuru at 05:58Comments(0)