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Posted by naturum at

2011年09月18日

樹戯夢(じゅげむ)自然塾 宝達山

猛暑がいつまでも続く北陸の秋、それでも小高い山では秋の気配も十分感じることができると期待して今日は宝達山で「アサギマダラの観察とマーキング」を行いました。



宝達山は標高630m程度の山ですが、TV局の電波塔が林立していて、富山県の平野部からもそれを見る事ができるので容易に宝達山だと判る山です。石川県の宝達志水町にあり、富山側から石川側まですばらしい眺望が開けています。写真は千里浜方面を山頂から見たところですが、ススキの穂が揺らいでいて秋の風情を感じます。今日は山頂付近の気温が26度ぐらいということで、平野部より3~4度低かったようです。



アサギマダラは日本では唯一、渡りをする蝶として有名ですが、宝達山にはアザミやクルマバハグマ、ヨツバヒヨドリなどアサギマダラが好む植物が多く、アサギマダラ愛好家やマーキング調査をする為に多くの人々が訪れます。マーキングに出かける前にアサギマダラの習性や、マーキングの方法を教えてもらっています。お話は松井さんというアサギマダラに詳しい先生にお聞きしました。



オスとメスの見分け方を解説した写真があります。写真で見るとオスの方がきれいな様ですね ニコニコ 9月はとても多くのアサギマダラが宝達山に集まるようで、1000km以上渡りをするアサギマダラもいるそうです。わずか半年の命というアサギマダラですが、本能で行き先が判るのか、渡りの途中で休める島々があるところを選んで移動するようです。



14名の参加者でしたが、今日は全員の方がアサギマダラのマーキングをする事ができました。グループ分けしてアサギマダラを追いかけました。皆さん童心に返って網を持って走り回る姿はほほえましい感じがしました。



最初の一頭を捕まえてマーキングをして記念写真 びっくり 鱗粉がないアサギマダラは油性のマジックで羽に文字を書くことができます。



アサギマダラの羽を広げて、「捕獲場所」「捕獲日時」「捕獲者氏名」「雌雄の別」等を書き込みます。書き込んだアサギマダラが渡りを行い、遠く離れた別の場所で捕獲した人がそれを判読して、連絡が入るようになっています。自分が情報を書き込んだアサギマダラが別の場所で捕獲され、案内があればとてもうれしい気分になると思いますねピンクの星



そんな夢を乗せてマーキングしたアサギマダラを放してやるとき、しばし手の上で別れを惜しんでいるかのように振る舞ってくれる可愛い蝶です。元気に飛び立って遠い地から捕獲されたという案内があればいいなという期待が膨らむ瞬間です。



今日は天候にも恵まれてアサギマダラもそれぞれ捕獲してマーキングすることもできたのでとてもいい一日でした。23度程度の気温がアサギマダラが好む気温ということなので、9月中はまだまだアサギマダラに出会うチャンスが十分あります。宝達山に出かけてマーキングに挑戦してみてください。
ブナ林の中は他よりも数度、気温も低く快適でした。アサギマダラもブナ林の中で羽を休めているようですが、彼らと友達になりたいときは,白いタオルの先端を軽く結んで玉を作り、それをぐるぐる回すとそれに寄ってくるようです。是非お試し下さい。
  


Posted by tsuru at 22:22Comments(0)

2011年09月04日

自然塾:今日は散居村について

何日か前からの台風12号がゆっくりと移動中で全国的に大雨の被害が出たようです。被害に遭われた地域の皆様にはお見舞い申し上げます。
富山でも、台風の影響があり、曇天模様となり自然塾も中止しようか迷ったのですが、今日の講座は主にミュージアムをはじめとして建物内での研修が多いということでもあり、予定通り実施しました。しかしながら昨日までに台風の事が心配で今回は不参加という方が多く、結局5名での自然塾となりました。

飛騨から松田さんと倉田さんも今日は参加されたこともあり、少人数ながら今まで以上に飛越交流ができて、砺波地方の景観もお伝えすることができて意義深い一日となりました。



まずは、散居村ミュージアム内の研修室で砂田館長のお話を聞きます。砺波のような散居景観がある地域の首長他が2年ごとに集ってサミットが開催される話や、屋敷林の景観を守るための課題やどのように散村風景ができてきたのかという講義を聴きました。同じような景観が残る島根県の斐川町では築地松というマツが屋敷林の主要な構成樹種だとのことです。砺波の場合はスギが多いですね。



お隣の民具資料館には民具の他に組紐の展示や組紐教室の案内がありました。今日参加いただいた高原さんは組紐がお得意とのことで、ミサンガなどは100円ショップで糸を揃えたら簡単にできるそうです。また一人、参加者の中でお得意技を持つ方が見つかりました。資料館の受付の女性(般林さん)も興味深そうに聞き入っています。



農業が今の様に機械化が進む前は農耕馬やスキをはじめ、いろんな道具を使って稲作りをしていたことがここの展示館でよく判ります。民具の前で皆さん、民具談義に花が咲いて一番ゆっくりと時間をかけて見ていたのがここの展示館でした。小矢部から参加の山田さんは山野草がお好きということで、ミュージアムで企画される山野草関連のイベントににはよく来るということでした。



昼食を食べてからは夢の平スキー場まで足を伸ばして、コスモス荘の館内やゲレンデの解説をコスモス荘の吉田支配人から聞いています。10月8日からはコスモスウォッチングも始まりますが、今はコスモスもちょっとだけ咲いている状態でした。散村景観が眺望できる展望台付近まで行きましたが、その頃にはあいにくの雨模様で、田園風景を楽しむ事はできなかったのですが、松田さんと倉田さんはコスモスウォッチングの開催期間中に再度訪れるという事で今日は、夢の平スキー場で解散しました。お疲れ様でした。

次回は9月18日(日)アサギマダラ観察会を宝達山で行います。  


Posted by tsuru at 21:22Comments(0)