2010年07月31日
養成講座の様子
梅雨が明けてからとんでもない猛暑に見舞われた日本列島では、各地で連日35度以上の猛暑日が続いているとのことで体調維持もままならない日々でしたが、7月25日は立山(美女平~室堂平)において養成講座を開催しました。今日のテーマは垂直植生!
海抜0m~3000m近くまで日帰りで往復できて、しかも講座まで開催できる場所は、日本広しといえども富山県以外にはないですね…世界中探しても無いかもしれませんね
美女平では立山スギの巨木(出迎えスギ)が歓迎してくれます。

美女平周辺には巨木群がたくさんあり、NHKでも先日放映されたのですが、樹齢2000年を超える長寿のスギもあるようですね。

チングルマの開花:チングルマは樹高が20cm足らずですがれっきとした樹木です。3000m近い高山では厳し気象条件でもあり、一年に成長できるのは極めて少ないと思います。

写真のオトギリソウ(弟切草)は()内の漢字のように兄が弟を切りつけたという伝説の元に名付けられました。高山植物の宝庫でもある、室堂平周辺では、涙なしには聞く事のできないオトギリソウの話や、次々と眼前に出てくる植物について名調子で講義をしていただいているのは近堂さんです。森林インストラクターである近堂さんには毎年、立山で近堂節を披露していただいています。

午前も午後も天候に恵まれて久しぶりに立山では雨の心配のいらない講座を開催する事ができました。室堂小屋の前で参加者全員、記念写真を撮り帰路につきました。
海抜0m~3000m近くまで日帰りで往復できて、しかも講座まで開催できる場所は、日本広しといえども富山県以外にはないですね…世界中探しても無いかもしれませんね


美女平周辺には巨木群がたくさんあり、NHKでも先日放映されたのですが、樹齢2000年を超える長寿のスギもあるようですね。

チングルマの開花:チングルマは樹高が20cm足らずですがれっきとした樹木です。3000m近い高山では厳し気象条件でもあり、一年に成長できるのは極めて少ないと思います。

写真のオトギリソウ(弟切草)は()内の漢字のように兄が弟を切りつけたという伝説の元に名付けられました。高山植物の宝庫でもある、室堂平周辺では、涙なしには聞く事のできないオトギリソウの話や、次々と眼前に出てくる植物について名調子で講義をしていただいているのは近堂さんです。森林インストラクターである近堂さんには毎年、立山で近堂節を披露していただいています。

午前も午後も天候に恵まれて久しぶりに立山では雨の心配のいらない講座を開催する事ができました。室堂小屋の前で参加者全員、記念写真を撮り帰路につきました。

Posted by tsuru at
12:05
│Comments(0)
2010年07月01日
天生湿原での養成講座
6月27日(日)は養成講座を天生湿原で開催する日
朝から雨模様で講座の開催も危ぶまれたが、次第に雨も上がってきて、昼ごろには全く心配いらないような天候になり、講座も順調に終える事ができました。

天生湿原は毎年講座を行っていますが、植生の豊かな自然の豊かなところです。集合のあと、散策前に参加者が自己紹介と今日、覚えたいポイントなどを話しています。写真右で黄色の雨具を着ているのが今日の講師である、田中先生です。

ウルシの実を発見して、飲料になる事や、ウルシはかぶれるので注意が必要といった講義を聞いているところです。この場所にはリョウブの木もあり、リョウブ飯や材をいろんな方法で利用した事を学びました。漢字では「令法(リョウブ)」と書きますが、人々にとってはとても役立つ樹木だったのでしょうね。

お寺の前で記念写真を撮りました。しのぶという醜女の民話とともに田形の伝説もあり、10月にはふもとの集落から獅子舞を奉納するという事です。

写真はツタウルシという、ウルシの仲間でも特にかぶれやすいツル性のウルシです。全縁(鋸歯が無い葉)の葉が三枚出るのが特徴です。とてもきれいな紅葉を見せてくれますが、手で触るのは厳禁です。

ウラジロヨウラクというツツジの仲間の樹木です。ちょうど、ドウダンツツジのような花を付けていて今が見ごろの樹木ですね。天生湿原は豊かな植生が守られていて、湿原も乾燥が激しく将来湿原が無くなるのではないかと危惧されていますが、大きな湿原は人々の手で管理しながら今の状態を保っていくという事でした。

天生湿原にはクマもよく現れるのですが、ちょうど休憩する場所にある、ブナの木に登ろうとしたのか、爪痕が残っています。ブナの実はクマの好物でもあり、彼らの遊び場兼食事場所でもあるこの地に、我々人間がお邪魔しているという気持ちで、この湿原をこれからも守っていくことが大切だと思います。
養成講座に参加された皆様にはお疲れさまでした。次回は立山です

朝から雨模様で講座の開催も危ぶまれたが、次第に雨も上がってきて、昼ごろには全く心配いらないような天候になり、講座も順調に終える事ができました。
天生湿原は毎年講座を行っていますが、植生の豊かな自然の豊かなところです。集合のあと、散策前に参加者が自己紹介と今日、覚えたいポイントなどを話しています。写真右で黄色の雨具を着ているのが今日の講師である、田中先生です。
ウルシの実を発見して、飲料になる事や、ウルシはかぶれるので注意が必要といった講義を聞いているところです。この場所にはリョウブの木もあり、リョウブ飯や材をいろんな方法で利用した事を学びました。漢字では「令法(リョウブ)」と書きますが、人々にとってはとても役立つ樹木だったのでしょうね。
お寺の前で記念写真を撮りました。しのぶという醜女の民話とともに田形の伝説もあり、10月にはふもとの集落から獅子舞を奉納するという事です。
写真はツタウルシという、ウルシの仲間でも特にかぶれやすいツル性のウルシです。全縁(鋸歯が無い葉)の葉が三枚出るのが特徴です。とてもきれいな紅葉を見せてくれますが、手で触るのは厳禁です。
ウラジロヨウラクというツツジの仲間の樹木です。ちょうど、ドウダンツツジのような花を付けていて今が見ごろの樹木ですね。天生湿原は豊かな植生が守られていて、湿原も乾燥が激しく将来湿原が無くなるのではないかと危惧されていますが、大きな湿原は人々の手で管理しながら今の状態を保っていくという事でした。
天生湿原にはクマもよく現れるのですが、ちょうど休憩する場所にある、ブナの木に登ろうとしたのか、爪痕が残っています。ブナの実はクマの好物でもあり、彼らの遊び場兼食事場所でもあるこの地に、我々人間がお邪魔しているという気持ちで、この湿原をこれからも守っていくことが大切だと思います。
養成講座に参加された皆様にはお疲れさまでした。次回は立山です

タグ :天生湿原
Posted by tsuru at
15:30
│Comments(0)