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Posted by naturum at

2018年07月15日

7月の自然塾In 二上山

厳しい暑さが続く7月! 今日も猛暑日になりそうな予感がいっぱいの日曜日(15日) NPO法人 森林総合支援センターでは、自然塾を開催しました。 今回は吹上さんに講師をお願いして、二上山にて行いました。

二上山山頂付近にはブナの森が成長しているエリアがあります。 二上山は山頂の標高が274m!ブナが生育するにはふさわしくない標高ですが、その場所で命をつないできたブナについて、吹上さんの説明を聞きながら散策路を歩きました。




暑い日が予想されたので体力の消耗と疲労する事を考慮して、集合場所の城光寺運動公園駐車場から、車に乗り合わせて二上山頂上付近まで、参加者全員移動します。従って今日の散策コースは、頂上からの下りがほとんどで体力の消耗を抑える様にコース設定を吹上さんにしていただきました。

大きな木が林立する森の中の散策路であり、直射日光が降り注ぐという事はそれほど無いコースであり、疲労する事もそれほどなく終了できたのはとても良かったと思います。

まずは、立て看板を使って今日のコース全体の説明を吹上さんから聞いています。



二上山山頂にて植生について吹上さんの講義を聞きました。 標高274mという低山といえる二上山ですが、ブナの林があります。標高が低い場所でブナが生きていくための条件等が合致する事で、低山でも生きる術を身に付けたのだと思います。





ブナ以外の樹木もいろいろと成長しているので、クヌギやコナラ等の大径木についても吹上さんに解説をしてもらいました。皆さん、熱心にメモを取って貪欲に知識を得ようとしています。自然が一番の先生であり、図鑑や写真では得られない知識が身に付きます。



二上山は万葉の歴史でも有名な山として知られています。大伴家持が越中守として赴任した折に、歌人としての才能をいかんなく発揮して、多くの歌を残しました。大伴家持についての説明を記して紹介した看板です。






頂上で昼食を摂り、午後の部を始める前に吹上さんの資料について説明していただきました。

『日本の植生変遷史』について、5000年前からの植生遷移について詳細に説明をしていただきました。 狩猟民族(縄文時代)~農耕民族(弥生時代)への変遷に伴う植生の変化も興味深いですね!




今日は猛暑日に近いすごく暑い日となりましたが、吹上さんの段取りがよくて、森の木陰を歩いて下りるコースがほとんどで参加者にとってはありがたいコースでした。
ところどころで、樹木の解説を聞きながら下ります。



写真は「ハナイカダ」という樹木です。写真の様に葉の途中に実が付いていますが、実から下は葉柄の柄の部分です。新しい葉は食用になります。



写真は「ツノハシバミ」という樹木の実です。秋も深まった頃にこの実を食べると、とても美味しい味わいがあります。カシューナッツのような歯触りと味が楽しめます。

今日は、朝からとても暑い日になりましたがご参加いただいた皆様にはお疲れさまでした。いつもは万葉ラインを車で走り、途中で車を停めて散策するくらいでしたが、豊かな植生がある多彩な散策路を歩くのも、非常に意義深いものと思います。



その一つに「ナラの広場」という場所もあります。森の外の喧騒を忘れてこの場所に佇むと、気持ちも落ち着いて来ます。これも森林療法の一つなんでしょうね!

自然塾、次回は頼成の森にて実施します。








  


Posted by tsuru at 18:20Comments(0)