2017年09月17日
2017年度/自然塾(洞杉)
雲行きが怪しい一日でしたが、頭書の予定通り自然塾を開催しました。開催場所は、魚津市の片貝川上流『洞杉』!自然塾はこの場所で過去にも何度か実施していますが、参加者の興味も高く塾の開催場所としては最適な場所の一つです。

片貝川沿いを上流に向かって車を走らせると、途中に『山の守ビジターセンター』があります。その場所で洞杉についての解説や、散策ルートの説明を行いました。今日の講師は森林インストラクターの近堂さんです。

洞杉他魚津市の主な見どころを紹介したパネルが、ビジターセンターから少し奥まった場所にある『南又谷駐車場』にあります。パネル展示を見ながら、歩く前にもう一度説明して、ゆっくりと歩きだしました。


近堂さんが作成した資料(今日観察できる植物達!)を見ながら、洞杉への道中、植物を観察しながらゆっくりと進みます。葉が似た植物や花がよく似た植物などを対比しながら説明を聞き、理解を深めていきます。

今日一番多く咲いていたのは、写真の『ツリフネソウ』です。船が上から吊られているような、独特な花の形状ですが、奥深くにある蜜をゲットできるのは、この密を吸えるような口唇を持った虫だけです。動き回る虫たちを上手に利用しているのは、植物達かもしれないですね!


ツリフネソウには、ショッキングピンクだけではなく、花が黄色の『キツリフネソウ』もあります。その違いについても資料を見ながら解説します。他にもそれぞれが興味のある植物について自分で調べたり、現物と資料を見比べたりして調べました。
自分で調べて得た知識はすぐ忘れてしまうという事は無いと思います。 一日にいくつも覚える事は難しいので、一種でも二種でもしっかりと身に付けていただければ自然塾を開催した意義があるので、頑張って知識を吸収してみてください。


結実の季節ももうすぐです。道沿いには『トチ』『ミズナラ』の実も一年の集大成として実を付けています。
トチの実はアクが強くてそのままでは、とても食べられる物じゃありませんが、先人の知恵で見事にアクが抜かれたトチの実で、トチ餅やトチの実煎餅などに加工されてトチの独特の風味を味わう事ができます。
ミズナラもこれから色付いて黄金色になるのでしょうね!クマも大好物だと思われる木の実ですが、今年は豊作なんでしょうかね?トチの実はアクが強いので、クマは食べるのでしょうか?

洞杉へ行く途中に『蛇石』があります。片貝川の清流の淵に見る事ができますが、洞杉での自然塾では必ず立ち寄る場所です。ここまで川を遡るととても水質もよく、このまま飲むことができます。不思議な事に大雨のあとでも流れが濁るという事はありません。


岩を抱えて生長している様子が判りますが、抱え込んでいる岩が風化してまたは、何らかの衝撃で崩壊してしまうと、根元がぽっかりと洞になります。洞杉の名前はそこからのネーミングですが、スギのような長寿の樹木は岩よりも長い間、その場所に存在しているのがよくわかります。

洞となった杉巨木の根元を人々は上手く利用していました。『杉の尾の岩屋』という事で洞になった場所を利用していた、こちらも先人の知恵ともいえる岩屋を見ると当時の生活の様子が偲ばれます。


洞杉巨木群には巨木が林立しており、木道を歩いて一周する事ができようになっています。散策を始める前に、集合写真を一枚!そして、幹回りの太さが暫定日本一(株立)という巨木の前で一枚!参加者で撮りました。
今日は参加者が少なかったのですが、その分充実した講座となりました。


先に少し書きましたが、洞杉ができる経過(過程)について近堂さんから説明していただきました。 実際に大きな岩を抱え込んでいる杉を見ると、長い時間を掛けて作り上げられた洞杉に人間の考える時間軸とは全く異なる時間軸で生きている、スギに感動すら覚えます。

散策ルートは写真のような木道が設置されているので、歩くにそれほど心配はいりません。ただし、雨が降ったり、積雪があると非常に滑りやすくゆっくりと注意して歩かないと、木道を外れたり転ぶことがあります。
歩きやすいからと言って油断しないように注意が肝心です。
本日の自然塾は久しぶりの開催でしたが、有意義な自然塾でした。 次回は、会員向けの特別講座です。
本日ご参加いただいた皆様にはありがとうございました。 お疲れさまでした。

片貝川沿いを上流に向かって車を走らせると、途中に『山の守ビジターセンター』があります。その場所で洞杉についての解説や、散策ルートの説明を行いました。今日の講師は森林インストラクターの近堂さんです。

洞杉他魚津市の主な見どころを紹介したパネルが、ビジターセンターから少し奥まった場所にある『南又谷駐車場』にあります。パネル展示を見ながら、歩く前にもう一度説明して、ゆっくりと歩きだしました。


近堂さんが作成した資料(今日観察できる植物達!)を見ながら、洞杉への道中、植物を観察しながらゆっくりと進みます。葉が似た植物や花がよく似た植物などを対比しながら説明を聞き、理解を深めていきます。

今日一番多く咲いていたのは、写真の『ツリフネソウ』です。船が上から吊られているような、独特な花の形状ですが、奥深くにある蜜をゲットできるのは、この密を吸えるような口唇を持った虫だけです。動き回る虫たちを上手に利用しているのは、植物達かもしれないですね!


ツリフネソウには、ショッキングピンクだけではなく、花が黄色の『キツリフネソウ』もあります。その違いについても資料を見ながら解説します。他にもそれぞれが興味のある植物について自分で調べたり、現物と資料を見比べたりして調べました。
自分で調べて得た知識はすぐ忘れてしまうという事は無いと思います。 一日にいくつも覚える事は難しいので、一種でも二種でもしっかりと身に付けていただければ自然塾を開催した意義があるので、頑張って知識を吸収してみてください。


結実の季節ももうすぐです。道沿いには『トチ』『ミズナラ』の実も一年の集大成として実を付けています。
トチの実はアクが強くてそのままでは、とても食べられる物じゃありませんが、先人の知恵で見事にアクが抜かれたトチの実で、トチ餅やトチの実煎餅などに加工されてトチの独特の風味を味わう事ができます。
ミズナラもこれから色付いて黄金色になるのでしょうね!クマも大好物だと思われる木の実ですが、今年は豊作なんでしょうかね?トチの実はアクが強いので、クマは食べるのでしょうか?

洞杉へ行く途中に『蛇石』があります。片貝川の清流の淵に見る事ができますが、洞杉での自然塾では必ず立ち寄る場所です。ここまで川を遡るととても水質もよく、このまま飲むことができます。不思議な事に大雨のあとでも流れが濁るという事はありません。


岩を抱えて生長している様子が判りますが、抱え込んでいる岩が風化してまたは、何らかの衝撃で崩壊してしまうと、根元がぽっかりと洞になります。洞杉の名前はそこからのネーミングですが、スギのような長寿の樹木は岩よりも長い間、その場所に存在しているのがよくわかります。

洞となった杉巨木の根元を人々は上手く利用していました。『杉の尾の岩屋』という事で洞になった場所を利用していた、こちらも先人の知恵ともいえる岩屋を見ると当時の生活の様子が偲ばれます。


洞杉巨木群には巨木が林立しており、木道を歩いて一周する事ができようになっています。散策を始める前に、集合写真を一枚!そして、幹回りの太さが暫定日本一(株立)という巨木の前で一枚!参加者で撮りました。
今日は参加者が少なかったのですが、その分充実した講座となりました。


先に少し書きましたが、洞杉ができる経過(過程)について近堂さんから説明していただきました。 実際に大きな岩を抱え込んでいる杉を見ると、長い時間を掛けて作り上げられた洞杉に人間の考える時間軸とは全く異なる時間軸で生きている、スギに感動すら覚えます。

散策ルートは写真のような木道が設置されているので、歩くにそれほど心配はいりません。ただし、雨が降ったり、積雪があると非常に滑りやすくゆっくりと注意して歩かないと、木道を外れたり転ぶことがあります。
歩きやすいからと言って油断しないように注意が肝心です。
本日の自然塾は久しぶりの開催でしたが、有意義な自然塾でした。 次回は、会員向けの特別講座です。
本日ご参加いただいた皆様にはありがとうございました。 お疲れさまでした。
Posted by tsuru at
20:00
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