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Posted by naturum at

2018年05月27日

自然塾20170527

新緑が深い緑に変わりゆく5月下旬(27日)に自然塾を開催しました。
今回は初めての試みとして、立山町の“谷口公民館”との合同企画で実施しました。立山町ではこれまで、自然塾を開催した事は無かったと思います。(室堂等の高山植物観察会以外では)




集合場所の谷口公民館内で、開会にあたっての地域の説明を、公民館の松下指導員からしていただきました。松下さんはもともとこの地区の出身ですが、埼玉に長い間生活していらっしゃって、その後地域に帰り公民館のお世話をなさっているとの事でした。



自然塾開催日の前に、松下さんと下見を行いましたが、その時に県の職員が“マダニ”の生育状況について調査をなさっていました。肌を露出して森を歩く事は、マダニの被害に遭う確率が高いので注意が必要です。

http://tatujin.net/madani01.html#6   ←マダニに刺されたら・・・という情報です。




今日の散策コースは、岩室の滝を通り大観峯~昆虫王国方面に出てくる、健脚コースです。谷口公民館傘下の子ども達も参加して一緒に、途中まで歩きました。途中、倉田さんが植物の解説をしている一コマです。



谷口地区には道端に石仏も多く、この地を歩く人々の道標として利用されていたのではないでしょうか、石仏個々の表情は各々個性があってそれを楽しみながらの散策も楽しいと思います。



写真に見える層は「東別所累層」と呼ばれている層です。立山町のこの地で、まさか私の住む砺波市東別所に通じる層があるなんて考えもしなかったのですが、ダイナミックなスケールの地層に比べると人間の営みの小ささがよく判ります。



弘法大師の伝説というのは枚挙にいとまがないくらいに多くありますが、写真に見えるのは弘法大師の足跡だという伝説があるという事です。

道の両側に広がる田んぼは、区画整理されていない田が多く、昔ながらののどかな田園風景が楽しめる場所です。





岩室の滝まで来ました!ミスト状の水滴が、ほてった体に最適なマイナスイオンを提供してくれます。体感温度は他の場所よりも数度低く感じられます。
白岩川支流の虫谷川中流にある滝で、落差は24m・滝つぼの直径は10m・深さは約5mという滝です。




滝の帰路、ホウノキやウリカエデを写真に収めました。木漏れ日もきれいですし、ウリカエデの紅も鮮やかですね。



大観峯に到着後、昼食をいただき、参加者で集合写真を撮りました。大観峯への遊歩道で立山町と上市町の境界がはっきりとわかります。それぞれの町の自然に対する取り組み方も、この地を訪れるとよく判ります。

大観峰と大観峯!峰と峯という漢字一字の違いですが、まったく場所は違いますので、行先を選ぶときにはご注意ください。



大観峯から見た、立山町の遠景です。

万歩計で確認すると優に1万歩はオーバーする健脚コースでしたが、無事に終了する事ができました。ご参加いただいた皆様にはお疲れさまでした。合同企画ということで、大変お世話になった谷口公民館の松下さんはじめ、皆様にはありがとうございました。

地元の人ならではの見どころ紹介もあり、NPO法人 森林総合支援センターの参加者にとっても有意義な自然塾となりました。またこのようなコラボができる機会があればお願いします。













  


Posted by tsuru at 22:00Comments(0)

2018年05月20日

とやまの森づくりボランティア交流会

毎年開催されている『とやまの森づくりボランティア交流会』が今年も開催され、ツリークライミング体験会をNPO法人 森林総合支援センターで担当させていただきました。

太閤山ランドの水辺の広場近くにある大きな、枝ぶりのいいケヤキを体験する木に選び、その木にロープをセットして参加している希望者に体験していただきました。



朝早くからファシリテーターの西屋さんはじめ、6人のツリークライマーの皆さんでロープをセットしたり、サドル・ヘルメット等の準備を進めて開会に備えます。



ツリークライミングは大きな木が必要なので、メイン会場とは少し離れて会場準備をしましたが、開会式をはじめいろんなイベントはメイン会場周辺で行われていました。
写真は開会式終了後の集合写真です。石井知事をはじめ、県の森林関係の皆さんや参加者の方々が集合しています。







体験会は三回に分けて実施しました。ケヤキから吊り下がるロープの本数に限りがあるので、体験希望者にその旨ご理解いただき受け付け順に行います。

まずはサドルやヘルメットなど安全に登るための道具を装着します。装着後は、西屋ファシリテーターから登る手順について説明していただき、子どもたちに理解してもらういます。

登らせてもらうケヤキにも感謝の念を込めて挨拶をします。登る前に準備体操も入念に行い、体も心も準備万端となりました。




最初の組がスタートしました。最初はぎこちない動きでしたが、さすが子どもたちは呑み込みが早い!少し上っただけで、コツをつかんだのか一気に上まで登る子もいます。






今日、頑張ってクライミングに挑戦してくれた子ども達とお父さんお母さんの様子をUPします。普段下から見上げるだけの大きな木に登って、上から見下ろす事はなかなかできない体験です。きっと、日常の風景では味わえない景色を楽しめたのではないかと思います。






なかなかできない樹上体験を行って、みなさん楽しそうな笑顔になっています。子ども達もそうですが、一緒に登った親御さんたちもきっと、子どもたちと同じ体験が出来て楽しかったのではないかと思います。

富山県の森林政策課から依頼されて、県のイベントで体験会を実施するのは今回で2回目! 多くの体験希望者がいらっしゃり、一時は混雑するくらいの盛況でしたが、次回体験会を実施するとなれば、あまり待たせることなく、スムーズな体験ができるように工夫する事も必要だと感じました。

本日ご参加いただいた皆様にはお疲れさまでした。

今回の企画をNPO法人 森林総合支援センターに依頼いただいた、県の関係各位には改めてお礼申し上げます。








  


Posted by tsuru at 20:00Comments(0)

2018年05月11日

自然塾2018 飛騨市池ケ原湿原他

2018年度最初の自然塾は,いつもの様な日曜日ではなく、金曜日に行いました。それでも参加者は10名あまり・・・岩佐さんの解説で新緑が映える飛騨の高原で実施しました。



道の駅『林林』で集合してから、宮川考古民俗資料館前で今日のスケジュール等を岩佐さんから説明していただきました。





最初に民俗資料館に入場して飛騨地方の暮らしぶりや生活に使っていた道具等の展示物について説明していただきました。 縄文の頃から人々がこの地に住み、営々と営みを続けてきた様子が、資料館の資料によってよく理解できました。

山深くに住みついた人々は狩猟~農耕へと生活スタイルも変遷していった事により、集落が形成されてムラが出来てきた様子も理解できました。

そんなに古い時代ではなく明治以降の暮らしの様子も、農機具やノコギリなどの展示物の中には、自分たちも使った覚えがある道具もあります。




池ヶ原湿原に向かう途中、すでに廃村となった『洞地区』の集落跡と神社があり、森の小路を歩いていくとほどなく、大きなカツラの木に遭遇します。飛騨地方でも、大きなカツラとの事、株立ちのカツラは下から見上げると荘厳な雰囲気も漂う立派なカツラです。

写真が横向きになってしまって申し訳ございませんが、大きなカツラのスケールだけでも感じていただければ幸いです。




池ヶ原湿原は環境保護に積極的に取り組んでいらっしゃる場所です。ヨシが繁茂して一時は湿原自体の荒廃が危惧されましたが、賢明な維持管理を続けた結果、とても素晴らしい環境が維持されています。

ミズバショウ、リュウキンカ、ザゼンソウ、バイケイソウ等代表的な植物も環境保全の対策が徹底された結果、素晴らしい植生が保たれています。





新たに木道も新設されて、効率よく散策を楽しめるようになりました。岩佐さんから池ヶ原湿原に伝わる民俗的なお話を聞いていると、人々とこの湿原のつながりについても理解できました。





ザセンソウはあまり見る事は出来ませんでした。時期が少し遅かったのかと思いますが、リュウキンカやミズバショウはたくさんさ花を付けています。三枚目の写真は、ミズバショウの花です。白く花のように見えるのは、包(ホウ)と呼ばれる部分であり、本当の花は写真に小さく見えているものです。カメラが良ければきれいに花も撮れるのでしょうが、これが精いっぱいでした。 (´・ω・`)





池ヶ原湿原の全体写真です。見る場所により、湿原の雰囲気も違って見えますが、新緑のまぶしい自然はどこから見てもきれいです。是非、池ヶ原湿原に来て、雄大な奥山の自然を満喫していただければと思います。



自然塾の最後は昨年も訪れた『種蔵』です。写真写りが良いこの場所で、いつも写真を撮りますが四季それぞれに味わい深い写真を撮る事ができます。



種蔵の案内看板を一読していただけると判りますが、棚田・板倉造りで有名なこの地区は、何度も百選等に選ばれています。




オドリコソウの群生がありました。ヒメオドリコソウは春先によく見かけますが、オドリコソウはそれほど見かけません。種蔵の地にはたくさんあり、しかも花の時期という事で特徴もよく判りました。

今日ご参加いただいた皆様にはお疲れさまでした。

時間も長くなって申し訳なかったのですが、一日充実した講座だったと思います。岩佐さんには判りやすい解説をいろんな方面からお話しいただいて楽しい講座でした。










  


Posted by tsuru at 18:00Comments(0)