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Posted by naturum at

2014年10月19日

自然塾(古洞の森)8回目

大変さわやかな秋晴れの下、自然塾8回目を富山市の古洞の森で開催しました。8回目の今日は「キノコについて」学びます。毎年、分解者としてのキノコの役割や毒キノコの見分け方等々を実際に森の中に入り、キノコを採取して見つかったキノコについてお話をします。



富山市池多地区の特産市場前で今日の講師である、八賀さんの自己紹介や今日の講座についての説明を聞きました。八賀(旧姓:細洞)さんはこの日のために、高山から駆けつけてくださいました。

また池田の特産市販売所は午前10時開店!地区の取れたて新鮮野菜がとてもお安く買い求める事ができるということで、販売所は大勢の人で賑わっています。

自然塾にご参加いただいた皆様も開店と同時にお気に入り野菜を買い求めていらっしゃいました・・・ということで、冒頭の八賀さんの挨拶は野菜を買い求めた後から始めました。



今日の会場である古洞の森には富山市天文台や天然温泉入浴施設、バーベキューハウスそれらを管理する管理棟などいろいろな施設があり、家族連れや老若男女の団体がたくさん利用していらっしゃいます。

自然塾は、天文台へのウォーキングロードから歩きはじめました。まずは八賀さんに資料に基づいて、キノコについてお話をしていただきました。





歩きはじめてほどなく、奇妙なキノコを見つけました!ぷよぷよの卵の様な大きさのキノコです。 初めて見る人にはこれがキノコだとはにわかに信じられなかった様ですが、れっきとしたキノコです。名前は「スッポンタケ」卵のような形をしているのは、幼菌(発生初期のキノコ子実体)でしかも幼菌は食用になります。・・・といっても進んで食べようとは思えないキノコではありますね。

卵の殻を割るようにして生長してくると、写真の様に黒っぽい先端が伸びて来ます。おいしい「アミガサタケ」もスッポンタケに似た形状をしています。参加者が臭いを嗅いでいらっしゃいますが、このキノコの特にこの部分(黒っぽい部分)はあまりお薦めできる臭いではないようです。
腐乱した有機物が発するような悪臭で、ハエが喜びそうな臭いです。



古洞の森を散策中!きれいな実を付けた樹木がありました。最初見たときは、クサギという木の実だと思いましたが、近づいて見るそれは「ゴンズイ」という樹木の実でした。ゴンズイは人間の価値基準で図るとそれほど価値のある樹木ではないようですが、自然界には不要な植物は全く無いと思います。種々雑多な植物や動物たちが混在して生活しているからこそ、いろいろなバランスが保たれているのだと思います。

このゴンズイも自然の中ではきっと、その存在意義があるのだと思います。見るからに美味しそうな実を鳥たちに供給しているのかもしれないし、チョウやガの幼虫にとってはその葉は生長に欠かせないのかもしれません。




午後から今日採取したキノコを広げて同定作業を行いました。皆さんがそれぞれ似たようなキノコを選り分けてまとめ、八賀さんがそれぞれについて同定していきます。





一番上の「スギヒラタ」は以前、美味しいキノコとして良く食されていたキノコです。私も子どもの頃は、森の中で唯一見分けがつくキノコとして良く採取して食べた記憶があります。 現在は毒キノコに分類されています。(農林水産省のHP参照)
食べないでくださいね・・・

二番目の写真のキノコは「アミタケ(シバタケ)」これはとても美味しいキノコです。古洞の森がある富山県では“シバタケ”と呼ばれて、このキノコをこよなく愛する人が多く、ごくまれに、道の駅や特産物販売所でも販売されていることがあります。

一番下の写真のキノコは「ホコリタケ」といいます。このキノコも幼菌は食用になります。 このキノコもスッポンタケ同様、進んで食べる気がおきないキノコではありますね。

他にもテングダケの仲間(ツボ、ツバ等キノコの特徴を理解するのに適している)をはじめ10種類以上のキノコを同定することができました。今日採取したキノコは食用とはせずに森林に返してきました。

キノコは子実体が私たちが食用にしたり、観察会の生きた資料として目にしますが、実際の菌糸部分は地中で縦横無尽に範囲を拡げています。分解者としてのキノコに理解を深め、好天の古洞の森を歩いて充実した一日となりました。



自然塾8回目のキノコ塾へのご参加ありがとうございました。今日、一緒に楽しく学び合った皆様で集合写真を撮り、自然塾は無事終了しました。
  


Posted by tsuru at 20:00Comments(0)