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2009年10月26日

短期雇用制度

そろそろ紅葉(黄葉)の季節、落葉樹がすごく目立つ頃である、中にはただ枯葉色になって落葉する“ホウノキ”のような木もあるが、ほとんどの落葉樹は離層で樹体から縁切りをされてしまうと、葉緑素が供給されなくなり、もともとあった黄色の色素が目立ったり、赤色の色素ができて赤く色づいたりすることで、我々の目を楽しませてくれることになる。

短期雇用制度

落葉樹の葉というのはもともと一年の命、春に芽吹いて新緑のきれいな葉も秋までの短期間に樹体から運ばれる老廃物などをせっせと貯めこんで新緑~深緑~紅葉(黄葉)というサイクルを終えると、落ち葉となって分解されて土に還る。
考えてみると落葉樹の葉は、わずか半年余り葉を広げて働いた揚句に雇用期間を終えて解雇(落葉)されるということで、短期雇用制を樹体と結んで仕事をしているようなものだと思う。はじめから雇用期間が決まっているので毎年文句も言わずに働いて解雇されたら、翌年にはまた新人が採用されて雇用契約を結んでいる。なかなかいい関係が構築されていると思いませんか。

転じて、常緑樹はどうなんだろう?一年中緑の葉を付けているけど、やはり葉は入れ替わっているところを見ると、時期は秋とは限らなくても葉を落して、新しい葉を展開するシステムができているのでしょうが、紅葉(黄葉)するという事はないですね。常緑樹は6月頃によく、葉の入れ替えをしているように思いますがどうでしょう…

短期雇用制度

写真は二枚とも上田城跡公園で撮ったものです。下の写真では左側が紅葉(黄葉)が始まっている樹木列で右側がまだ緑が多い樹木列です。同じモミジ属の樹木のようですが、左右でなぜ色づいている列と緑のままの列があるのか不思議な気がしました。写真では見えていませんが建物があったり、お堀の水があって、光環境の違いがあったり水分環境の違いがあったりするんだと思います。

短期雇用制度

同じ上田城址にあった“サルスベリ”の大木です。こちらはすでにほとんどの葉を落して、来年の準備も整えて迫り来る冬に備えているようです。雇用期間を満了した葉っぱも地面に落ちて風に舞っています。
それにしても、こんなに大きなサルスベリの木を見たこともそんなになかったし、枝ぶりがクネクネしていてなんともファンタジックな感じでした。こんなサルスベリの大木が、ここにはたくさんあります。






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