2015年07月31日
第5回自然塾2015
猛暑日が予想される7月26日(日)、今日は自然塾5回目を白川村の『三方岩岳』にて実施しました。今年は飛騨地方での自然塾はこの日だけであり、すこし寂しいのですが、おなじみの岩佐さんに講師をお願いして開催しました。
道の駅となみに午前8時に集合していただき、北陸道~東海北陸道を使って、白川村の道の駅「白川郷」へ向かいました。高速道の他に「白山白川郷ホワイトロード」(旧白山スーパー林道)も使うことから車をなるべく減らそうということで、15人乗りのレンタカーを利用しました。

三方岩岳は初めて・・・という参加者が多く、今日は21名という多くの方にご参加いただきました。当然、15人乗りの車に乗る事は不可能となり、受講生として今日は参加いただいた吹上さんに車を提供していただき、無事に参加希望者全員が自然塾に参加する事ができました。
吹上さん!ありがとうございました。助けの神とはあなたのことです!
道の駅白川郷で岩佐さんと合流し、今日の自然塾についてガイタンスしていただきました。
白山白川郷ホワイトロードに入り、しばらく走ると「蓮如茶屋」(標高1200m)に付きます。ここで車から降りて歩いて行けるブナ林の散策をしました。散策路に入る前にスーパー林道に関する石碑が並んでいるのでその前で、岩佐さんから説明していただきました。



散策路途中には上の写真の様に、クルマバハグマとモミジバハグマが比較して欲しいというように並んであります。車の車輪の様に葉が付くハグマ類ですが植物の形状はろいろあって本当に面白いですね!
みんな自分が一番だと自負して生きているのでしょうね!

写真のブナはタコの足のように幹が地上から出ていますが、岩佐さんの説は、「厳しい自然条件の中で、特に積雪や融雪に耐えるために踏ん張っているのではないか・・・」というものです。そういえば幹に沿って支柱を立てて頑張っているように見えますね。
ブナ林の散策をした後は、車で三方岩岳駐車場(標高1450m)に向かいました。

車はここまでで、三方岩岳へ登る時にはこの駐車場を利用します。車から降りて、山歩きの準備を済ませ、登り口前で岩佐さんから注意事項を聞き、登り始めました。


登ってすぐに、モウセンゴケの開花が見られました。目立たない小さな花ですが、食虫植物としてはつとに有名!・・・そういえば、屋久島で縄文杉に会いに行く散策路でもたくさんあったことを思い出しました。
写真下は、正面にトヨタ自然学校が見えたので撮りましたが、よく判りませんね? トヨタ自然学校は、名前の通りトヨタが出資して作った自然学校! フランス料理が美味しいレストランもあります。
https://toyota.eco-inst.jp/ ←トヨタ自然学校HP

タムシバはコブシと並んで早春に可憐な白い花を付ける代表的な樹木ですが、登山道沿いにはたくさん見られます。しかし実を付けているのがほとんど無く、ようやく1本見つけたので写真に収めました。

三方岩岳は切り立った大きな岩がそそり立っていることで有名な山です。
http://hidamoriaruki.com/map/sanbouiwadake/ ←北飛騨の森を歩こうHP
岩壁は白山白川郷ホワイトロードを走っていると、その偉容を見ることができます。この写真は頂上間近の登山道で撮ったものです。登山道は整備されているとはいえ、暑さと相まってなかなか厳しい道のりです。



山々には針葉樹が多く生長しています。クロベ・ゴヨウ・ヒノキ科のあらゆる樹木等々・・・1,700mクラスの山ですが、遠景を見ると森林限界の様相を呈しています。
また、ミズナラと思っていたブナ科の樹木は「ミヤマナラ」とのこと・・・厳しい気象条件では老齢木でも樹高が小さいままで大きく生長できない様です。ミズナラとの区別は経験を積まないと難しいのではないかと思いました。

苦労して登った三方岩岳頂上です。苦労した分、すばらしい眺望が開けていました。遠くには槍ヶ岳も確認できます。下界を見ると南砺市でしょうか?平野部も確認できます。

何と言っても白山です!はっきり!くっきり!眼前に広がる白山!神々しいその様は霊峰の名にふさわしい偉容です。実は三方岩岳から1泊2日で縦走できるとのこと!岩佐さんのお話では一度急降下してまた登らないと行けないのでとてもハードなコースらしいです。


頂上で昼食を取った後、みんなで登頂記念の写真を撮りました。頂上の標柱の前で一枚と白山をバックにして一枚!

頂上から下りる前に、50m程度歩いて、修験者が修行を積んだといわれる、横穴を見にいきました。この場所で座禅をして修行を重ねて功徳を積んだのでしょうね!岩場のこの場所に座ると霊峰白山が目の前に飛び込んできます。

無事、山から下りて林道を少し足を伸ばして石川県側にある「ふくべの大滝」まで行きました。落差が86m!水量も豊富でとてもダイナミックな滝です。
滝を見た後は、白川方面に引き返しました。

156号線まで下りると、萩町の合掌集落がきれいに見える、展望台があります。希望を取るとその場所に行ってみたいという希望が多かったので最後は展望台に行き、景観を見ながら岩佐さんの合掌作りについての解説も聞き、二回目に吹上さんから聞いた合掌についてのお話を思い出しました。

合掌の屋根を葺くのに使うのは「カリヤス」というイネ科の植物!写真右の中が空洞の茎がカリヤスです。
合掌作りは地域によって建て方に違いがあるという事は吹上さんの2回目の講座でも聴きましたが、白川村の合掌作りは下記の様に絶賛されているようです。
『ブルーノ・タウト氏は著書の中で、「合掌造り家屋は、建築学上合理的であり、かつ論理的である」と絶賛し、また、「この風景は、日本的ではない。少なくとも私がこれまで一度も見たことのない景色。これはむしろスイスか、さもなければスイスの幻想だ」と述べています。このタウト氏の高い評価により、白川郷の合掌造りは世界中の人々の関心を集めるようになったのです。』
朝早くから夕方5時近くまで今回は長時間の自然塾となりましたが、参加いただいた皆様には暑い中大変お疲れ様でした。暑さのせいで途中体調を崩された方もいらっしゃって、心配しましたが帰路は全員回復されて無事に、道の駅となみまで帰ることができました。
次回は旧山田村での自然塾です。お楽しみに・・・
道の駅となみに午前8時に集合していただき、北陸道~東海北陸道を使って、白川村の道の駅「白川郷」へ向かいました。高速道の他に「白山白川郷ホワイトロード」(旧白山スーパー林道)も使うことから車をなるべく減らそうということで、15人乗りのレンタカーを利用しました。

三方岩岳は初めて・・・という参加者が多く、今日は21名という多くの方にご参加いただきました。当然、15人乗りの車に乗る事は不可能となり、受講生として今日は参加いただいた吹上さんに車を提供していただき、無事に参加希望者全員が自然塾に参加する事ができました。
吹上さん!ありがとうございました。助けの神とはあなたのことです!
道の駅白川郷で岩佐さんと合流し、今日の自然塾についてガイタンスしていただきました。
白山白川郷ホワイトロードに入り、しばらく走ると「蓮如茶屋」(標高1200m)に付きます。ここで車から降りて歩いて行けるブナ林の散策をしました。散策路に入る前にスーパー林道に関する石碑が並んでいるのでその前で、岩佐さんから説明していただきました。



散策路途中には上の写真の様に、クルマバハグマとモミジバハグマが比較して欲しいというように並んであります。車の車輪の様に葉が付くハグマ類ですが植物の形状はろいろあって本当に面白いですね!
みんな自分が一番だと自負して生きているのでしょうね!

写真のブナはタコの足のように幹が地上から出ていますが、岩佐さんの説は、「厳しい自然条件の中で、特に積雪や融雪に耐えるために踏ん張っているのではないか・・・」というものです。そういえば幹に沿って支柱を立てて頑張っているように見えますね。
ブナ林の散策をした後は、車で三方岩岳駐車場(標高1450m)に向かいました。

車はここまでで、三方岩岳へ登る時にはこの駐車場を利用します。車から降りて、山歩きの準備を済ませ、登り口前で岩佐さんから注意事項を聞き、登り始めました。


登ってすぐに、モウセンゴケの開花が見られました。目立たない小さな花ですが、食虫植物としてはつとに有名!・・・そういえば、屋久島で縄文杉に会いに行く散策路でもたくさんあったことを思い出しました。
写真下は、正面にトヨタ自然学校が見えたので撮りましたが、よく判りませんね? トヨタ自然学校は、名前の通りトヨタが出資して作った自然学校! フランス料理が美味しいレストランもあります。
https://toyota.eco-inst.jp/ ←トヨタ自然学校HP

タムシバはコブシと並んで早春に可憐な白い花を付ける代表的な樹木ですが、登山道沿いにはたくさん見られます。しかし実を付けているのがほとんど無く、ようやく1本見つけたので写真に収めました。

三方岩岳は切り立った大きな岩がそそり立っていることで有名な山です。
http://hidamoriaruki.com/map/sanbouiwadake/ ←北飛騨の森を歩こうHP
岩壁は白山白川郷ホワイトロードを走っていると、その偉容を見ることができます。この写真は頂上間近の登山道で撮ったものです。登山道は整備されているとはいえ、暑さと相まってなかなか厳しい道のりです。



山々には針葉樹が多く生長しています。クロベ・ゴヨウ・ヒノキ科のあらゆる樹木等々・・・1,700mクラスの山ですが、遠景を見ると森林限界の様相を呈しています。
また、ミズナラと思っていたブナ科の樹木は「ミヤマナラ」とのこと・・・厳しい気象条件では老齢木でも樹高が小さいままで大きく生長できない様です。ミズナラとの区別は経験を積まないと難しいのではないかと思いました。

苦労して登った三方岩岳頂上です。苦労した分、すばらしい眺望が開けていました。遠くには槍ヶ岳も確認できます。下界を見ると南砺市でしょうか?平野部も確認できます。

何と言っても白山です!はっきり!くっきり!眼前に広がる白山!神々しいその様は霊峰の名にふさわしい偉容です。実は三方岩岳から1泊2日で縦走できるとのこと!岩佐さんのお話では一度急降下してまた登らないと行けないのでとてもハードなコースらしいです。


頂上で昼食を取った後、みんなで登頂記念の写真を撮りました。頂上の標柱の前で一枚と白山をバックにして一枚!

頂上から下りる前に、50m程度歩いて、修験者が修行を積んだといわれる、横穴を見にいきました。この場所で座禅をして修行を重ねて功徳を積んだのでしょうね!岩場のこの場所に座ると霊峰白山が目の前に飛び込んできます。

無事、山から下りて林道を少し足を伸ばして石川県側にある「ふくべの大滝」まで行きました。落差が86m!水量も豊富でとてもダイナミックな滝です。
滝を見た後は、白川方面に引き返しました。

156号線まで下りると、萩町の合掌集落がきれいに見える、展望台があります。希望を取るとその場所に行ってみたいという希望が多かったので最後は展望台に行き、景観を見ながら岩佐さんの合掌作りについての解説も聞き、二回目に吹上さんから聞いた合掌についてのお話を思い出しました。

合掌の屋根を葺くのに使うのは「カリヤス」というイネ科の植物!写真右の中が空洞の茎がカリヤスです。
合掌作りは地域によって建て方に違いがあるという事は吹上さんの2回目の講座でも聴きましたが、白川村の合掌作りは下記の様に絶賛されているようです。
『ブルーノ・タウト氏は著書の中で、「合掌造り家屋は、建築学上合理的であり、かつ論理的である」と絶賛し、また、「この風景は、日本的ではない。少なくとも私がこれまで一度も見たことのない景色。これはむしろスイスか、さもなければスイスの幻想だ」と述べています。このタウト氏の高い評価により、白川郷の合掌造りは世界中の人々の関心を集めるようになったのです。』
朝早くから夕方5時近くまで今回は長時間の自然塾となりましたが、参加いただいた皆様には暑い中大変お疲れ様でした。暑さのせいで途中体調を崩された方もいらっしゃって、心配しましたが帰路は全員回復されて無事に、道の駅となみまで帰ることができました。
次回は旧山田村での自然塾です。お楽しみに・・・
Posted by tsuru at 16:14│Comments(0)